飛ぶ夢
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(飛ぶ夢を吾郎視点で)




こんな感覚が体内にあるなんて思ったこともなかった。


痛み、によく似ていた、いや、痛み以外の何物でもない・・・

寿也の指がそこを動く度、言いようのない違和感、嫌悪感が襲った。


いつからだろう・・・それが痛みから変化していたのは・・・



「・・・・吾郎くんの此処、すごく熱いよ・・・

きっと僕のことが欲しいんだね・・・

・ ・ほら、こんなにビクビクしちゃって・・・。」


寿也の卑猥な言葉に動揺する。


顔が熱くなるのを感じた。




「・・・っう・・、くぁ・・あ・・」



それを快感、と認めるのは抵抗があった、

なのにその場所から全身を麻痺させる感覚に逆らえない。

・・・・俺の体は麻痺してるんだ・・・・・

「・・いいんだね・・・・吾郎君・・・・」





寿也が小さく呟くのが聞こえた・・・・。



「大丈夫だよ・・・・ほら、

君は、僕を欲しがっているから・・・

入る・・よ・ほら・・・っぁ・・・!」




寿也の其れが俺の中に入った時の体が裂かれるような衝動。



「っっくっ!・・ぁあ」



一瞬、呼吸が止まった気がした



少しずつ呼吸を取り戻した時、自分の中に寿也の存在を感じた・・・・。


「・・入ってるよ・・・吾郎君・・・

きみの・・・中に・・・僕が・・ほら・・はいって・・・・。」


「・・・と・・しっ・・・・・」



無意識のうち、寿也の名を呼ぶ。

体内に感じる他者の存在・・・・でも・・・・

それが寿也なら構わない・・・・朦朧とした意識の中で想う。



お前だから・・・・受け入れられる・・・・




気持ちより先に体が動いた。

もっと・・・もっとお前に触れたい、近付きたい・・・

そう思った時にはもうお前の腕を掴み、体を引き寄せようとしていた。




「!!っぐっ・・あっ・・あーーー!」

その瞬間の熱さ・・・・

俺の中で寿也の熱が放たれたのを感じた。




こんな事をしやがって・・・・?

もう出しやがって・・・・・?


自分で自分の気持ちが解からず、そんな自分が悔しくただ、寿也の顔を

睨み返していた。



「・・・・ごめんね、吾郎くん・・・

あんまり君がすごくて・・・・・

でも、・・そんな目で見ないでよ、


君がそんな顔したら、


また、見境なくなっちゃうよ・・・・」





そんな言葉が返って来るとは思わずに。









続けたい。






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