飛ぶ夢
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寿也視点
ゆっくりと僕は君の吐き出した白濁に指を絡ませる。
君の愛液と混ざり合い纏わり付く。
そのまま君の陰茎に添わせ伝い、一点に辿り着いた。
そっと触れてみる。
「!っ・・く・・あ・・」
君はビクっと体を震わせる。
それでも僕は動きを止めず、ゆっくりと指を押し進めた。
さすがに君も怯えているのかもしれない、これから起こる事に対して。
でも、体は僕を受け入れてくれようとしている。
充分に濡れたそこは、思ったより躊躇せずに僕の指を受け入れていった。
ひどく熱い・・・
指先から君の熱さが伝わる、そして、僕の指を離さないように収縮する。
ゆっくりと僕は君の中を弄った。
「・・・・吾郎くんの此処、すごく熱いよ・・・
きっと僕のことが欲しいんだね・・・
・・ほら、こんなにビクビクしちゃって・・・。」
「・・・っう・・、くぁ・・あ・・」
指の動きに合わせ、君の声が反応を示す。
眉間に皺を寄せ、少し顎を突き上げ苦しげな表情を浮かべる。
君の声を聞くたび、その顔を見るたび、僕の中で理性が溶けていく。
君を抱きたい。
君の体の全てが欲しい。
その声が痛みからなのか、悦びからなのか判断しかねたけれど、君の其処は再び勃起していた。
「・・いいんだね・・・・吾郎君・・・・」
僕は自分のTシャツを脱ぎ捨て、ズボンと下着を下ろした。
薄っすらと汗が滲んでいた。
自分の体が、こんなに熱く濡れていた事に初めて気が付いた。
君の足の間を開き、自分の体を割り込ませる。
僕は自分のものを君の奥の場所へ押し当てた。
「大丈夫だよ・・・・ほら、
君は、僕を欲しがっているから・・・
入る・・よ・ほら・・・っぁ・・・!」
思わず、小さく悲鳴が洩れた。
ゆっくりと奥まで受け入れたその圧力に僕は、負けそうだった。
「っっくっ!・・ぁあ」
君は激しく体を仰け反らせて歯を食いしばる。
額には珠のような汗が滲む。
「・・入ってるよ・・・吾郎君・・・
きみの・・・中に・・・僕が・・ほら・・はいって・・・・。」
「・・・と・・しっ・・・・・」
途切れそうな息の君が小さく僕を呼ぶ・・・。
駄目だ・・・動けない・・・・
強く包む収縮や、波打つ動きだけで・・・・僕の体は爆発しそうだ・・・・、
少しでも動いたらもう・・・。
不意に、君が僕の腕を掴んだ。
僕の体を引き寄せるように強く。
その拍子に繋がった部分が更に奥へと擦れた。
「・・・吾郎くんっ・・だめっ・・動いたらっ・・だめっ・・
・ ・ぁぁあっ、っぅ、あーーーっ!」
僕の熱い放射が君の中で弾けた。
体を激しい快楽の波が襲う・・・・。
ハァ・・・ハァ・・・・・
うまく息が出来ない・・・・息苦しい・・・。
少し、意識が霞んでいた。
「!!っぐっ・・あっ・・あーーー!」
君は中で弾けた圧力から逃れるように体を震わせた。
少し恨めしそうな目で僕を見上げる。
「・・・・ごめんね、吾郎くん・・・
あんまり君がすごくて・・・・・
でも、・・そんな目で見ないでよ、
君がそんな顔したら、
また、見境なくなっちゃうよ・・・・」
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